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資格取得体験談〜カウンセラー編〜

無条件に認めてもらう体験

私が始めて参加したカウンセリング・プログラムは、参加者同士がペアになって、お互い
の話を批判せず肯定的に聴くことが原則でした。
このとき私は29歳ぐらいでしたが、自分の人生で、こんなに人から受け入れてもらった
ことはないと感じるくらい、受け入れられた気がしました。

1回ごとのセッションでは、2人でペアになり、こちらが話す番のときには、相手の人は
話を聴いてくれます。黙って聴いているのではなく、「うん、うん。」「そうだねえ。」と、肯定的
な言葉かけをしながら聴いてくれます。時間がきたら交代して、今度はこっちが相手の話を
聴きます。初めは15分とか短い時間でしたが、回を重ねるごとに30分とか長くなってきました。

私は、自分の考えや感情を表現するのが、ものすごく苦手な人間でした。いつも周りから
「冷静だね。」「落ち着いてるね。」と言われていました。確かにそういう面もありましたが、
自分の内面を人に知られるのが怖くて、表現しない人間になっていたのです。ですから、
このセッションでも初めのころは、とても大変な気がしていました。

「なんでも話していいよ。」と言われるので、話そうとするのですが、何を話していいのか
迷ってしまったり、いろいろな自分の状況を説明しているうちに終わってしまったりしてい
ました。 ですから、初めはなかなか言いたいことが言えている気がしなかったし、自分
でも何が言いたいのかよく分かっていませんでした。

それが、徐々に自分の心の深いところを表現できるようになり、相手の方の暖かい声、
まなざし、存在感に包まれて、ときには涙を流して話をするようになりました。相手の方
が手をとってくれたり、何人かの人達が支えてくれたり、本当にみんなから無条件に認
めてもらっていると感じたとき、私の中には、この人生で味わったことのない、安心感や
温もりのようなものが沸き上がっていました。

人に自分のことを受け入れてもらえることが、こんなにも幸せなことなんだと私は初めて
知ったのでした。